交通事故相談室

　ここで問題。自転車は歩道を走ってよい。○か×か？……正解は×。自転車は法律では軽車両にあたり、車道を走るのがルールなのだ。

 

「ちょっと待て、確か歩道を走っていい場合もあったぞ」と仰る方、するどい。

 

　実は、例外的に『自転車通行可』という標識がある場合に限って、歩道を走ることが許されている。だが、原則として自転車は車道を走らなければならない。

 

　しかし、車道に自転車が走れる場所があるだろうか？……ない！と断言して良いだろう。我々の税金を使って、広い立派な道路が日本全国に作られているが、その多くが、恥知らずなドライバーたちによる違法駐車車両で埋め尽くされている。自転車が走るはずの場所が、この忌まわしい違法駐車車両に占拠されたため、交通弱者である自転車は、人と環境を殺す凶器となる車に脅かされ続けている。

 

　これはおかしい。環境に優しい自転車こそ優遇されるべきである。そのために、行政は一刻も早く、車道を縮小し、自転車専用道を整備しなければならない。どうせ、違法駐車車両に占拠されているスペースだ。自転車に譲ってやっても問題ない。むしろ、違法駐車できるスペースが無くなるから違法駐車が減るかもしれない。

 

　今まで、日本の道路行政は自動車に過剰に甘く、歩行者や自転車に厳しかった。しかし、自動車は環境を破壊し、人の健康を害する短所がある。特に都市部では短所ばかりが目につく。デカくて邪魔。エネルギーの無駄遣い。人殺しまでする。

 

　その点、自転車は省スペース＆省エネルギーという利点があり、現代のようなリサイクル社会にピッタリの乗り物だ。

 

　これからは道路行政も自転車や歩行者を中心に行うべきである。私も行政に働きかけていくつもりなので、みなさんも地元の行政に『市長への手紙』などを使って要望を出しましょう。「自転車専用道路を作って！」と。