top of page
保険会社との対応
 
保険会社の言いなりにならない。
 保険会社の損害調査員は被害者に払う賠償金を値切れば値切るほど自分の評価が上がるため、徹底的に値切ってきます。「自賠責基準なので不変だ」「任意基準は絶対だ」と大ウソを平気でつきます。「自賠責基準」や「任意基準」は保険会社寄りの基準なので公平ではありません。また、強制力もありません。
 従うべき基準は「裁判所基準」か「日弁連(日本弁護士連盟)基準」です。

 

電話での交渉は時間の無駄!
 保険会社からの電話には出る必要はありません。「全て、書面でお伝えください」と通告しましょう。書面のほうが証拠が残りますので、保険会社も迂闊なことが書けなくなるのです。また、「言った言わない」の水かけ論も防いでくれます。

 

電話の内容を記録しよう。
 保険会社の調査員の中には礼儀がなっていない人もいます。不愉快な言動があるかもしれないので、保険会社との通話は全て録音しましょう。「東芝事件」のように企業をバックにした会社員は、個人に対して、しばしば高圧的な態度に出ます。使用者責任として企業に謝罪、慰謝料の要求も可能でしょう。
 また、通話の録音は「通信傍受」つまり「盗聴」ではありません。しかし、第三者がこれをなすと犯罪です。

 

保険会社のペースに合わせる必要はない。
 保険会社の人間は、なるべく早く事件を処理したいと考えています。なぜなら、事件を早く処理することが評価の対象となっているからです。そのため、私たちを、急かして早く示談に持ち込みたいと考えています。しかし、あわてることはありません。私たちは自分のペースで対応すればいいのです。

 

納得がいかないなら「免責証書」に署名するな!
 署名とは、自筆のサインのことです。基本的な法律知識として覚えておいてください。署名の場合はハンコ無しでも契約が成立します。「ハンコを押さなければ大丈夫」などと決して考えないでください。
 示談とは、双方が納得の上で和解する契約の一種です。示談は、たいてい「免責証書」と呼ばれる契約書によってなされます。まだ、心のどこかに、ひっかかるものがある時は、決して「免責証書」に署名しないように。「免責証書」には「以後、この件について、一切、異議を申し立てません」というような条項が必ずあります。署名した後、示談内容に納得が行かなくても手遅れなのです。

bottom of page