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ここでは皆さんから寄せられた相談メールに対する回答を掲示しています。こちらに掲示してある質問の使用について当該相談者の許可は得ています。みなさんの協力に感謝しています。

Q 先日接触事故を起し、相手の車のボンネットが破損。こちらに非があるので、すべて保険で修理をすることになりました。車は限定品ということでしたが、完璧に修理可能ということ。ところが、「将来車を売る時の査定にひびく」、「自分が車を大切に思っている気持ちへの誠意」ということで慰謝料のことをおっしゃいました。ディーラーの方に伺ったところ、走行に支障をきたしていないし、大した破損ではないので、通常だと事故車扱いとして査定が下がることはない……というお返事でした。慰謝料を払うとすれば、「大事な車を傷つけてしまったこと」への金額ですか……?こういった小さな事故で慰謝料がでてきて、びっくりしています。

 

A まず、慰謝料ですが、本来、慰謝料とは「人間」が死んだり、ケガをした時に支払うものです。「モノ」にすぎない車やペット(ペットを家族同然と考える人も多く、私もそう思いますが、法律上、これも「モノ」なのです)が死んだり、傷付いたからと言って慰謝料を請求するのは困難です。この方は、弁護士の先生にもお話しを伺って(当相談所では弁護士の先生の意見を別に聴くことも勧めています。様々な医者に診てもらうのと同じですから)、『車はその程度だと、「事故車」扱いにならないので査定にひびかないこと、対物事故で慰謝料というケースは認められないこと』などを、丁寧に教えていただいたそうです(良かったですね)。『相手が法廷に出るって言ったって大丈夫ですよ』という力強い言葉まで頂いて安心なさったようです。

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